障害年金に関する、社労士の不適切な情報発信 ~社労士倫理研修を受けて~

こんにちは。
茨城県桜川市の社労士 海老澤亮です。
本日もよろしくお願いします。

実は昨日、5年に1度受講することになっています、全国社会保険労務士会連合会で実施している、社労士の「倫理研修」というものを受けました。(オンラインで好きな時間に受けられますので、だいぶ便利になりました。)

この研修では「社労士に求められる職業倫理」ということで色々お話を聞くんですけど、実は、何年か前から「障害年金」についても問題になっています。これは勿論、障害年金に限った話ではなく、他にも「助成金」なども問題が多く発生していますけど。

今日はそこで話されていたことなど、障害年金の申請を考えている方にも意味があると思いまして、ご紹介いたします。(一部、全国社会保険労務士会連合会 倫理研修テキスト【別冊】から抜粋)

ホームページでの不適切な情報発信について

問題視されていることの一つ目として、

「社労士がホームページ等で、障害年金の手続きが必要以上に難しいものであるような広告等をしている」

という点です。

例えば、
・障害年金の審査は性悪説
・年金事務所の担当者は味方ではない
・落とすための審査
・審査が厳しくなっている
・年金事務所に障害年金のことを聞かないでください

これらの「あおってくる」ようなコピーがあります。私からしますと「そんなことないじゃん!」と思いますけれど、障害年金について「初めて知った」方からしますと、信じてしまっても不思議ではありません。こういう話は「社労士の営業トークだな」くらいに思っていた方がいいと思います。

また、ホームページ上で
・成功、失敗
・損をした
・確実に受給する方法
などと書かれているのは「不適切な表現」と指摘されています。まあ・・・当然と言えば、当然ですけど。不安をあおってくるような表現には注意した方がいいですね。

その他、
・2級レベルの診断書を書いてもらうには
・2級レベルの病歴・就労状況等申立書を書くには
というような表現も「好ましくない」そうです。

依頼する方からしますと「依頼するからには受給したい」というのが本音かと思います。
ただ、「2級ありき」で仕事をするのは、社労士としては良くないことだと私も認識しています。

社労士による医師への働きかけ内容について

依頼者の期待にこたえたい、という気持ちから

・社労士から主治医に、診断書に書かれた障害の程度よりも重く書いて欲しい、と求めた
・社労士が主治医に面会して、単なる情報提供を超えて、事実上の交渉をしつこく求めた

等、が問題になっているようです。
私も「この診断書おかしいんじゃないか」と思ったことがありました。でも、診断書の内容について「もっと重く書いて欲しい」とは、私からは言えません。残念ながら、それは私の領分ではありませんので・・・。診療している先生が決めることだと思っていますので。また、日常生活について色々と聴き取りをして作成した参考資料をお渡しいただくと「この診断書おかしいんじゃね?」と思うことはほとんどないので、先生には普段の生活が見えにくいんだな、と思います。

その他に「コンサルティング会社等による悪質な障害年金ビジネスが全国的に展開され問題となっている」と指摘されています。障害年金の「低額の着手金+高額の成功報酬」という料金体系についても考える点があるようです。

料金については、なかなか難しい話だと思います。きちんと見積書や契約書を提示していないのは問題だと思います。しかし、例えば着手金を高くして、成功報酬を下げるにしても、もし年金をもらえなければ、着手金が高いと文句が出るでしょうし、結局着手金は低くせざるを得ないと思っています。

私の場合ですけど、お話を伺って「この方の場合は意外と自分で申請しても、申請できるんじゃないか」と思えば、無理に依頼いただかず、「自分でも申請できると思いますよ」と話したりしています。それと、見積書、契約書をきちんと取り交わす、そのうえでご依頼者に判断いただく、くらいのことしかできていないです。

料金は、ほぼ「世間相場」でやっていますし。審査請求などはいくらか安いですが。

本日は以上となります。少しでも障害年金の手続きに役に立てば幸いです。
お付き合い下さいまして、ありがとうございました。

(社会保険労務士 海老澤亮)