”診断書作成時に渡す参考資料って、どういうものですか?”

障害年金のための医師に渡す参考資料

今日もQ&A方式で行っていきます。

医師に渡す参考資料って?

”診断書作成時に、医師に渡す参考資料って、どのようなものを作ってくれるの?”というご質問に答えてまいります。

弊事務所で障害年金の請求業務を行う場合、基本的にはご依頼者の方と一緒に病院にはお邪魔しません。これは、事務所により対応の仕方は違うと思います。

なぜ同行しないのか?という疑問もあるでしょうが、社労士の説明を聞きたい、というお医者さん以外では、弊事務所ではご依頼者様に参考資料を作成の上郵送し、そちらを診察時等に医療機関の受付または主治医先生に(これはどちらでも構いません。ご本人の負担でない方で結構です。)渡していただいております。

同行しない理由は、以前も書きましたけど、多忙な医師の手間をとりたくないからです。

そんなヘタレな話ですか・・・と思われるかもしれませんが、ただでさえ多忙なお医者さんに、急に話があるから、と診察中や診察後にお時間をいただくのは、お医者さんの心理的な負担になりますし、協力を仰ぐうえでかえってマイナスになることもある、と思っているからです。(それは、私自身が医療機関に勤務していた経験から考えたことです。)という理由もありますが、参考資料をご覧頂けば、面と向かってお話しするより、かえって必要事項をうまく伝えられる自信があるからです。

では、いかにどのようなものを”参考資料”として作っているか?書いていきます。

参考資料は下記の通り、大きく分けて2つあります。

①診断書の形式に沿って、的確にご記入いただくための書類
②ご本人の日常生活の様子、症状で本人が困っていることをきちんとお伝えするための書類

①は診断書1枚に対して、A4コピー用紙1枚です。(申請の際に複数の診断書が必要な場合は、その枚数分作成します。)その他、初診日をご記入いただくための客観的な証拠として、受診状況等証明書のコピーをつけることはありますし、カラーで”診断書の一般的な書き方”の見本を同封することも多いです。(これは、診断書作成に不慣れと思われる先生にお渡ししています。)

①の文書には、診断書作成時に特に大事な「初診日」や「発病日」、それに伴う根拠”本人の申し立てなのか、カルテで確認したものなのか”など、きちんと書かないと申請を受け付けてもらえない重要項目を説明します。

その他に重要な、いつの時点での症状を書いてもらうのか?

(現症日)の説明と、必ず書いていただきたい項目の説明などが主なものです。特に「いつの時点か?」は大変重要で、これをきちんと伝えないと、全く意味のない書類になってしまいますので、分かりやすく説明しています。

②の文書は、1つのパターンには当てはまらず、その方の病状や障害認定基準なども考え、必要な書類を作成しています。

とはいえ、「精神の障害用」の診断書を書いていただく場合は、必ず作成している書類がありまして、「日常生活状況等聴き取り表」などと私が呼んでいるものです。

上記の「日常生活状況等聴き取り表」は、精神障害など、見た目、検査結果だけで判断が困難なご病気用に私が作成しているものです。

発病からこれまでの受診歴、主な治療方法、症状の経過(改善・悪化など)のほか、診断書裏面の日常生活能力の項目ごとに(身体の清潔保持、適切な食事摂取など。)具体的なエピソードを簡潔にまとめ、診断書を作成する際の手順に沿ってまとめています。

この書類を作成するにあたり、一番気を付けているのが、いかに簡潔な表現で、適切に伝えられるか?ということです。何でもかんでも思いつくままに書いていたのでは、多忙な医師は読んでくれません。多忙な医師に、短時間でご依頼者の方の状況を伝えられるように、冗長な表現にならず、簡潔な文書を作成しています。この書類の校正は何度も行い、時間をかけて行っています。

精神の障害用以外でお渡しすることの多いものとしては、「病歴就労状況等申立書」です。こちらはご存知の方も多いかもしれませんが、障害年金申請の際に提出する書類です。

最終的には、診断書が出来上がってきてから再度見直し、診断書との整合性を合わせますが、こちらの書類ご覧頂けば、これまでのご病気の経過、受診歴、どんなことで生活に支障があるか?どの程度、日常生活が自力で行えるか?

がわかりますので、先にお作りして渡しています。

先日は、とある病院でこちらの「病歴就労状況等申立書」をお渡ししようとしたところ、「これはうちに提出するものではない」と受け取りを断られそうになりました。しかし、事情を説明し、あくまでも「診断書作成のための参考資料で、提出する原本ではない」旨ご説明しましたところ、後日事務担当者の方から「先生も診断書を書くのに参考になったほか、今まで知らなかった病気の経過が詳細に書かれていて、電子カルテに取り込みました」と仰ってくださいました。(これは初めての経験でした。)

診断書作成時に参考資料をお渡しいただけば、それで特に支障はありません。勿論、書き方が不慣れな場合や、診断書作成に疑問をお持ちのお医者さんには直接お会いしてご説明いたしますのでご安心ください。

今日のQ&Aは以上といたします。本日もお付き合いくださいまして、ありがとうございました。 (社会保険労務士 海老澤亮)