「精神の障害用」診断書をきちんと書いていただくために ~ 記載要領の確認 その2

「精神の障害用」診断書をきちんと書いていただくために ~ 記載要領の確認 その2

 今日は前回の続きで、

 「精神の障害用」の診断書をきちんと書いていただくため

 ということで、その記載要領を細かく確認していきたいと思います。

 私自身の話で恐縮ですが、

 私はこれらの項目を細かく確認した上で、

 項目ごとにご依頼者様が、具体的にどのような事で困っているのか? に関するエピソードや行動の頻度等を文章にしています。

「日常生活能力の判定」個別紹介

 それでは、さっそく「適切な食事」から見ていきましょう。
 下記に「記載要領」から引用した4段階の図を紹介します。
 そしてそれを簡単に補足していきます。



 ポイントは、栄養バランス、規則正しく食べているか? 偏食はないか? 体重の増減などもあればお伝えするようにしています。

 続いて「身辺の清潔保持」について。


 入浴、着替え、洗面、掃除等の頻度はどうか? ご自宅の、特に自室の状況はどうなっているか? 独り暮らしであったとしても、ご家族等が訪問して代わりに家事を行っていないか? などを記入しています。


 「金銭管理と買い物」です。


 金銭管理が一人で出来るか? 援助が必要な場合はどの程度の頻度で必要か? 等について記入します。


 「通院と服薬」です。


 薬の飲み忘れがないか? 大量服薬がないか? 通院が困難か? 医師に自分の症状について伝えられるか?

 
 「他人との意思伝達及び対人関係」です。


 友人関係の有無、対人トラブルの有無、コミュニケーションをとる上で苦手なこと、問題行動、孤立していないか? などを確認し、記入しています。

 残り少なくなってきました。
 「身辺の安全保持及び危機対応」です。


 通常と異なる状況になった時、どのような行動をとるか? (あくまでも想像の部分もありますが・・・。)、コンロの消し忘れや自動車の運転で危険行為はないか? パニックになる事はないか? などを記入します。


 そしていよいよ最後、「社会性」です。

 公共施設の利用や市役所、金融機関での窓口対応等で、どのような事ができ、どのような事に援助が必要か? それらの利用ルールが変わった時に対応できるか? 

まとめ

 各項目を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
 それぞれの項目で、どのような事を主治医先生にお伝えすればいいのか? イメージがつかめたでしょうか。

 診断書記入をお願いする際に、やはり行った方がいいと思うことは、これらの日常生活要素で「困っていること」を文章にしてお渡しする、ということです。

 (これまでの記事でも何度も書いてきたことではありますが、繰り返します。)

 文章は、わざわざワープロで印刷する必要はないと思います。手書きでも、読みやすく、(なるべく)簡潔に、要点を押さえたものを主治医先生にお渡しできれば、多忙な主治医先生も嫌がらずに読んでくれるのではないでしょうか? 箇条書きでもいいと思います。

 また、このような「記載要領」をご案内することで、書類をそのように「偽造」した方がいい、という趣旨ではないことをご理解くださいませ。

 例えば「○○と書けば、重症だと思ってくれるだろうから、そう書こう」というような簡単な話ではありません。それは絶対やめた方がいいです。

 今回の記事の主旨としては、

 診断書の項目ごとのポイントを理解し、

 より適切な内容を主治医先生にお伝えし、

 適切な診断書を書いてもらう、という事にあります。

 今回の記事が、皆様の適切な障害年金申請にお役に立てば幸いです。
 お付き合いくださいまして、ありがとうございました。(社会保険労務士 海老澤亮)