転院は難しい判断ですが、時に必要です。

今回は「転院」について書いてみます。多くの方がこのことで悩まれているんではないでしょうか? 特に精神科に通っていて悩んでいる方が多いと思います。今回は、特に精神疾患で転院を考えている方向けに書いてみます。

転院のメリット・デメリット

転院というと、これまで受診していた医療機関を「乗り換える」ことですね。
まずは転院のメリット・デメリットを考えてみます。

(デメリット)
・ 転院した後の治療、治療の成果、医師とのコミュニケーションについて、良くなるか悪くなるか、はっきりわからない。
・ これまでの治療経過などを医師に伝えなくてはならない。
・ 医師との信頼関係を一から作ることになる。
・ いざ、「やっぱり元の病院がいいや」と思っても、戻りづらい。

転院した後、良くなるかどうかは分からない。前の医師との関係は壊れてしまうかもしれない。ということが大きいでしょう。

(メリット)
・ これまでとは違う治療法があるかもしれない。
・ これまでとは違い、相性の良い医師と会えるかもしれない。
・ これまでとは違う診断をされるかもしれない。(デメリットかもしれませんが。)

結局のところ、転院することは一つの賭けにはなります。失敗したくない、という方には中々踏ん切りがつかないでしょう。しかし、「良くなる可能性に賭ける」前向きな方法ではあります。

失敗を恐れるか、とりあえず行動するか

転院するかしないか、精神疾患の方ですと、その方の病状を考えて決められた方がいいと思います。(私は医療関係者でも何でもないですが、余計な話かと思います。)

精神的に不安定な状態で、些細なことでも症状が悪化してしまうようでしたら、すぐに転院しない方がいいかもしれません。

そこまでナーバスになっていなくて、他の医療機関を一度受診してみたい、とお考えでしたら、まずは前医にお話しせずに、「セカンドオピニオン」のつもりで受診すればいいと思います。最初から「転院しますので紹介状書いてください」と言わず、まずは受診してみる。それで前向きに治療できそうだ、というのでしたら完全に転院すればいいと思います。

個人的に転院をお勧めするケースとしては・・・

私の独断で、転院をお勧めするケースを考えてみます。(精神疾患です。)

① 長年受診しているけれど、症状が安定しない。
② ご本人、ご家族と主治医先生の症状に対する認識にずれがある。

またべたな話ですが、
③ 障害年金の請求に否定的。診断書を書いてくれない。

といったところでしょうか。③はこれまでも書いたことがありますので割愛しますが、①②に関しては、例えば、これまで10年以上受診しているけれど、症状が良くならない以前に安定しない。また、これまで家族は精神疾患だと思っていたが、主治医先生は「単なる人格障害だ」という、など・・・。

ご家族が見て、「単なる人格障害、性格の問題ではなく、病的なものだ」とお考えでしたら、他の医療機関を受診してみることをおすすめします。
主治医先生の人柄が良くて、話もよく聞いてくれる、としても長年通っていても症状が安定しないのでしたら、人柄よりも治療成果を優先するのも選択肢だと思います。

これは個人的に、そのように感じる出来事がありましたので、あくまでも個人的な思いから書いております。でも、医師として、いかに人柄がよく、人格的に優れていても、治療成果に納得がいかないのでしたら、一度他を覗いてみるのもありだと思います。それによって長年苦しまれてきた方が良くなった、こともありますので・・・。

今回は以上になります。最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。(社会保険労務士 海老澤亮)